お見合い前に会話が不安になるのは、珍しいことではありません。何を話せばよいのか、沈黙になったらどうしよう、相手に失礼なことを言わないだろうか。特に久しぶりに婚活を始める方や、仕事では話せても初対面の異性との会話に慣れていない方にとって、お見合い前の不安はかなり大きいものです。
IBJのAIお見合いリハーサルは、そうした不安を少し軽くするための練習機会として考えると分かりやすいです。AIが結婚相手を決めてくれるわけではありません。けれど、会話の入口を試し、自分の癖に気づき、当日の緊張を下げるためには役に立つ場面があります。
IBJのAIお見合いリハーサルでできること・利用条件
IBJは2026年6月3日、AIを相手にお見合いの会話を練習する機能の提供開始を発表しました。公式案内では、次の内容が示されています。
練習内容:仮想のプロフィールを相手にした15分間の会話シミュレーション。
振り返り:会話内容やお見合いのマナーについてAIが改善点を提示。
対象:IBJ加盟相談所の会員で、IBJSアプリの有料オプション「プレミアムパック」に加入している方。
利用場所:アプリのマイページから利用。公式発表では24時間利用可能と案内されています。
機能の利用料金や現在の表示は、ご自身のアプリと担当カウンセラーに確認してください。出典:IBJ公式「AIお見合いリハーサル」提供開始のお知らせ(2026年6月3日)
練習のあと、本番で試すことは一つに絞る
フィードバックを全部直そうとすると、かえって話すことに集中しすぎてしまいます。次のお見合いで意識することを一つ決め、終わったあとに振り返ってみましょう。
質問が続きすぎるなら、自分の話を短く添える
「休日は何をしていますか」「趣味は何ですか」と質問を続ける代わりに、相手の答えを受けて返します。たとえば「散歩が好きなんですね。私も休みの日は近所を歩きます。最近、歩いていて気持ちよかった場所はありますか」のように、共通点と一つの質問をつなげてみてください。
話が長くなるなら、結論と一つの具体例にする
仕事や趣味を最初から詳しく説明するより、「料理が好きで、週末によくカレーを作ります」と短く話し、相手が関心を示したら続きを話す練習をします。言葉を丸暗記するより、自分の経験を短く伝えられるかを確かめましょう。
本番のあとには「相手の話を最後まで聞けたか」「一方だけが話し続けていなかったか」を振り返ります。AIの評価だけでお相手との相性を決めず、実際に話して感じたこともカウンセラーに共有してください。
会話不安は、話題不足だけで起きるわけではない
お見合いの会話が不安な方は、「話題を用意しなければ」と考えがちです。もちろん、仕事、休日、食べ物、札幌での暮らしなど、いくつか話せる話題を持っておくことは大切です。ただ、会話不安の本質は話題の少なさだけではありません。
相手にどう見られるか、沈黙が悪いことのように感じる、質問しすぎて面接のようにならないか、自分の話が長くなりすぎないか。こうした不安は、実際に声に出して練習してみないと気づきにくいものです。頭の中で考えているだけでは、会話のテンポや言葉の硬さは分かりません。
AIリハーサルの価値は、完璧な会話を作ることではなく、自分の会話を一度外に出してみることです。練習すると、自分がどこで硬くなるのか、どんな質問なら自然にできるのかが見えてきます。
AIは相手の代わりではなく、練習相手として使う
AIを婚活に使うと聞くと、少し冷たい印象を持つ方もいるかもしれません。けれど、ここで大切なのは、AIを相手の代わりにすることではありません。お見合い当日に人と向き合うための準備として使うことです。
会話は、知識だけではうまくなりません。実際に言葉にすることで、初めて自分の癖が分かります。質問が続きすぎる、自己紹介が長い、相手の答えに対する返しが短い、結婚観の話に入ると急に硬くなる。こうした癖に気づくことが、練習の意味です。
もちろん、AIリハーサルだけで十分ではありません。実際のお見合いでは、相手の表情、間、声の温度があります。だからこそ、AIで型を作りすぎるのではなく、緊張を下げる準備として使うのがよいと思います。
AI練習で気をつけたいのは、正解の会話を覚えようとしすぎないことです。お見合いは試験ではありません。用意した言葉をきれいに言うことより、相手の言葉を聞いて、その場で少し返せることの方が大切です。
練習は、会話を固定するためではなく、余裕を作るためにあります。事前に一度声に出しておくと、当日の緊張は少し下がります。緊張が下がると、相手の表情や話の流れにも気づきやすくなります。
札幌のお見合いでは、生活の話が自然にできると強い
札幌でのお見合いでは、地域の生活感が会話の助けになります。休日にどこへ行くか、車で移動するか、冬の過ごし方、好きな飲食店、住みたいエリア。こうした話題は、相手との生活を自然に想像しやすくします。
お見合いでは、最初から重い結婚観を聞く必要はありません。ただ、生活の話に少し触れられると、相手は結婚後のイメージを持ちやすくなります。札幌でどんな暮らしをしたいのか、仕事と休日のバランスをどう考えているのか。こうした会話は、表面的な雑談より関係に近づきます。
AIリハーサルでも、単に趣味の話を練習するだけでなく、自分の生活を自然に話す練習をしてみるとよいです。婚活の会話は、相手を楽しませるだけではなく、一緒に暮らす空気を少し見せる場でもあります。
練習で大切なのは、上手に話すことより聞き方を整えること
会話練習というと、自分が何を話すかに意識が向きます。しかし、お見合いで大切なのは、話す力だけではありません。相手の話をどう受け取るかです。相手が話したことに少し関心を返せるか、質問を重ねすぎずに自分の話も添えられるか。
AIリハーサルを使うなら、自分がうまく話せたかだけでなく、相手役の発言にどう返したかを見てください。婚活では、流暢さより、相手を一人の人として受け取る姿勢が伝わることの方が大切です。
お見合いで印象が良い人は、必ずしも話題が豊富な人ではありません。相手の言葉を拾い、少しだけ自分の話を返し、会話を二人のものにできる人です。質問だけが続くと面接になり、自分の話だけが続くと独演になります。その間を探すことが、会話練習の大切な目的です。
AIとの練習では、このバランスを確認できます。質問が続きすぎていないか、自分の返答が短すぎないか、相手の話を受け止める一言があるか。こうした細かな癖は、実際に練習しなければ見えません。
Re:Start Sapporoでは、AIと人の支援を分けて考えます
Re:Start Sapporoでは、AIリハーサルを便利な練習機会として捉えつつ、それだけで婚活がうまくいくとは考えていません。AIで会話の緊張を下げ、人の相談でその方の背景や関係の作り方を整理する。役割を分けて使うことが大切です。
会話が苦手な方に必要なのは、完璧な台本ではありません。自分の言葉で安心して話せること、相手の話を受け取れること、札幌でどんな生活を望むのかを自然に伝えられることです。
AIお見合いリハーサルは、その入口として使えます。けれど、最後に相手と関係を作るのはあなた自身です。練習を味方につけながら、人と向き合う準備を整えていきましょう。
相談員が見るべきなのは、AIの点数だけではありません。その方がどんな場面で緊張するのか、どんな話題なら自然に話せるのか、どこで自分をよく見せようとして硬くなるのか。そこに、実際のお見合いへ向けた支援のヒントがあります。
AIは便利ですが、その人の人生背景や札幌での生活感までは十分に読み取れません。だからこそ、AIで練習し、人の相談でその方らしい会話に整えることが大切です。
この記事を書いた人

茂野 健(Kenny.S)
Re:Start Sapporo 婚活カウンセラー
自身の25年にわたる結婚生活と婚活・再婚経験を生かし、プロフィールづくりから交際中の課題整理まで伴走します。東京都出身、札幌在住。全国から北海道までの婚活事情と相談現場の知見をもとに、本記事を執筆・監修しています。
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