
Institut des Relations
Re:Start Sapporo 結婚相談所

藻岩山南麓 Mountain Garden 日記について
私はかつてクライマーとして、本州中部山岳や北海道の高山帯を歩いてきました。
北アルプス、八ヶ岳、大雪山系、十勝連峰。
稜線の砂礫地で見たコマクサ、雪渓のそばで咲いていたキンバイ、岩場の隙間に根を張る小さな高山植物たち。
山で出会ったその花々の記憶を、いつか自分の庭にも宿してみたい。
そんな思いから、札幌藻岩山南麓のこの場所に、イングリッシュガーデン植物、ナチュラルガーデン植物、高山植物が共生するロックガーデンを少しずつ作ってきました。
札幌市内でありながら、藻岩山南麓の冷涼な空気と高台の環境があるからこそ、コマクサやキンバイのような、本州では標高2,000m台後半から3,000m級の山で見られる植物も育ちます。
この庭は、ただ花を植えた場所ではありません。
山で見た風景の記憶と、日々の暮らしと、人を迎えるサロンの時間が重なってできた、小さな Mountain Garden です。

カウンセラー33歳の頃 北岳バットレス登頂
庭がある、ではなく、人生の経験が庭になっている
当サロンには、数百種のイングリッシュガーデン植物、ナチュラルガーデン植物、高山植物で構成された小さなロックガーデンがあります。
けれど、この庭は「雰囲気づくりのために用意した庭」ではありません。
私自身が、クライマーとして山を歩いてきた時間の延長線上にある庭です。
北アルプスや八ヶ岳、大雪山系、十勝連峰。
岩稜を歩き、雪渓を越え、稜線の風に吹かれながら出会った花があります。
砂礫地に咲くコマクサ。
雪どけの湿った斜面に咲くキンバイ。
岩の隙間に根を張り、短い夏のあいだだけ静かに花を開く高山植物たち。
それらは、ただ「きれいな花」だったわけではありません。
厳しい環境の中で、それでも自分に合った場所を見つけて咲く、小さな命の姿でした。
その記憶を、いつか自分の暮らしの中にも置いてみたい。
山で見た風景を、日々人を迎える場所にも宿してみたい。
そんな思いから、藻岩山南麓のこの庭は少しずつ育ってきました。
つまりこの庭は、ただ植物を植えた場所ではありません。
歩いてきた山の記憶、自然の中で感じてきた時間、人を迎えるサロンとしての静けさ。
そうした人生の経験が、少しずつ土に混ざり、根を張り、今の庭になっています。

植物も人も、環境との相性で根づく
植物を育てていると、よくわかることがあります。
どれほど美しい植物でも、どれほど人気のある植物でも、その場所の土、光、風、湿度、気温が合わなければ、うまく育ちません。
逆に、世間的には目立たない小さな植物でも、自分に合った場所を得ると、驚くほどいきいきと根づきます。
これは、人と人との関係にもよく似ています。
婚活でも、ただ条件が整っていれば幸せになれるわけではありません。
年齢、年収、学歴、見た目、職業。
もちろん、そうした条件は無視できません。
けれど本当に大切なのは、その人がどんな環境で自然体でいられるのか。
どんな相手といる時に、無理をせず、自分らしく呼吸できるのか。
どんな関係の中で、安心して根を張れるのか。
結婚は、ただ誰かを選ぶことではなく、これからの人生をどんな環境で育てていくかを選ぶことでもあります。
だからこそ、当サロンでは「条件だけで相手を見る婚活」ではなく、その人の性格、暮らし方、価値観、心地よい距離感まで含めて、関係性を丁寧に見つめることを大切にしています。

関係性研究所としての庭
Re:Start Sapporoが掲げている「関係性研究所」という言葉は、単なる肩書きではありません。
人と人との関係は、植物の生態系に似ています。
ひとつの植物だけが美しく咲いていても、庭全体が豊かになるわけではありません。
日なたを好む植物があり、半日陰でこそ美しく育つ植物があり、乾いた岩場を好むものもあれば、少し湿り気のある場所で力を出すものもあります。
それぞれに合う場所があり、距離があり、組み合わせがあります。
人間関係も同じです。
距離が近すぎると疲れてしまう人もいれば、深く関わることで安心する人もいます。
静かな時間を大切にする人もいれば、会話の多い暮らしに幸せを感じる人もいます。
どちらが正しいということではありません。
大切なのは、相性を見極めること。
そして、自分が根づける関係を選ぶことです。
当サロンの庭は、その考え方を静かに映している場所でもあります。
植物がそれぞれの場所で根を張り、季節ごとに表情を変えていくように、人もまた、自分に合った関係の中で少しずつ変わり、育っていきます。

婚活も、庭づくりに似ている
婚活は、ただ早く結果を出せばよいものではありません。
もちろん、結婚相談所である以上、成婚という結果は大切です。
けれど、焦って相性の合わない場所に自分を植えてしまえば、あとから苦しくなってしまいます。
大切なのは、自分という人間をよく知ること。
どんな相手となら安心できるのか。
どんな生活なら続けられるのか。
どんな関係なら、無理なく笑っていられるのか。
その土台を整えたうえで出会うことが、長く続く関係につながります。
庭づくりも同じです。
ただ好きな植物を集めれば、美しい庭になるわけではありません。
光の入り方、風の抜け方、土の質、水はけ、季節ごとの変化。
それぞれを見ながら、少しずつ配置を考えていきます。失敗することもありますが、その都度振り返って反省し、再チャレンジします。
婚活もまた、条件だけを並べるのではなく、その人が本当に根づける関係構築を一緒に考えていく作業です。
当サロンが大切にしているのは、そうした丁寧な婚活です。

山の記憶が、人を迎える場所になった
クライマーとして山を歩いていた頃、花はいつも静かにそこにありました。
登頂を目指す途中で、ふと足元に咲いている小さな花に気づくことがあります。
強い風にさらされながらも、岩の隙間に根を張って咲いている花。
雪どけのわずかな季節を待って、いっせいに開く花。
その姿には、派手さよりも、強さと静けさがありました。
今、この藻岩山南麓の庭にある植物たちは、そうした山の記憶とつながっています。
そしてこの庭は、婚活に訪れる方にとっても、少し肩の力を抜ける場所でありたいと思っています。
結婚を考える時、人はどうしても緊張します。
自分は選ばれるのか。
うまく話せるのか。
この先、本当に誰かと暮らしていけるのか。
そんな不安を抱えて来られる方も少なくありません。
だからこそ、ここでは少しだけ深呼吸してほしいのです。
庭の緑や花を眺めながら、自分のペースを取り戻してほしい。
婚活を「評価される場所」ではなく、「これからの人生を整える時間」として感じてほしい。
藻岩山南麓のMountain Gardenは、そんな思いから生まれた庭でもあります。

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