「結婚相談所はやめとけ」という言葉を見て、不安になる人は多いと思います。高い費用を払っても結婚できないのではないか。担当者に急かされるのではないか。条件で選ばれ、傷つくだけではないか。特に40代・50代で婚活を考える方にとって、この不安は軽いものではありません。
ただ、この言葉をそのまま信じる必要も、完全に無視する必要もありません。結婚相談所が合わない人は確かにいます。一方で、相談所だからこそ進めやすい人もいます。大切なのは、相談所そのものを善悪で判断することではなく、どのような活動設計なら自分に合うのかを見極めることです。
目次
やめとけと言われる背景には、期待とのズレがある
結婚相談所への不満の多くは、期待と現実のズレから生まれます。入会すれば自動的に相手が見つかると思っていた。担当者がすべてを引っ張ってくれると思っていた。会員数が多ければ、自分に合う人もすぐ見つかると思っていた。ところが実際には、申し込み、プロフィール、写真、会話、交際判断まで、本人の関与が必要です。
相談所は魔法の仕組みではありません。結婚意思のある人と出会いやすい環境ではありますが、関係を作る作業までは省略できません。ここを誤解したまま入会すると、費用に対する不満が強くなります。
費用への不満も、単に高いから起きるわけではありません。何にお金を払っているのかが見えない時に強くなります。検索システムの利用料なのか、担当者の伴走なのか、写真やプロフィールの設計なのか、交際中の判断支援なのか。入会前にここを確認しないと、活動が止まった時に「結局、何をしてくれる場所なのか」という不信感が出ます。
また、担当者との相性も大きいです。強く背中を押してほしい人もいれば、急かされると苦しくなる人もいます。数字で管理される方が安心な人もいれば、気持ちの整理を重視したい人もいます。相談所が悪いのではなく、関わり方が合っていないケースもあります。
40代・50代は、条件より生活の納得感が重要になる
40代・50代の婚活では、20代・30代とは違う現実があります。仕事、親、子ども、離婚歴、健康、住まい、老後の生活。結婚は恋愛の延長だけではなく、人生後半の生活設計として考える必要があります。
この年代で相談所を使う意味は、若い人と同じ土俵で競争することではありません。自分の生活に合う相手と、結婚意思を持って向き合える環境を作ることです。条件だけを広げても疲れますし、理想だけを守っても進みません。自分にとって譲れない生活の核を整理する必要があります。
Pew Research Centerの再婚に関するデータが示すように、人生の後半で再びパートナーシップを考える人は珍しくありません。大人の結婚では、初婚か再婚かだけでなく、これまでの人生をどう扱い、これからの生活をどう作るかが問われます。
40代・50代では、若い頃のように勢いだけで関係を進めることが難しくなります。それは悪いことではありません。慎重になるだけの人生経験があるからです。ただ、その慎重さが「誰も選べない」方向に傾くと、婚活は止まります。相談所が本当に役に立つのは、この慎重さを否定せず、確認すべきことと手放してよい不安を分ける時です。
相談所が合わないのは、仕組みより使い方の問題かもしれない
相談所でうまくいかない人の中には、会員数や料金だけで選んでしまった人がいます。大手だから安心、安いから始めやすい、成婚率が高そうだから大丈夫。そうした判断も分かりますが、自分の婚活の詰まり方に合っていなければ、活動は止まります。
写真の見せ方が弱い人には、写真とプロフィールの設計が必要です。会話が続かない人には、話題集ではなく、相手との距離感を読む練習が必要です。条件で迷う人には、希望を削る前に、結婚生活で何を守りたいのかを整理する必要があります。
相談所が合うかどうかは、システムだけでは決まりません。担当者がどこまで本人の文脈を見てくれるか、活動中の迷いを扱えるか、一般論ではなく具体的な改善点を示せるか。そこに差が出ます。
だから、結婚相談所を検討する時は、会員数や成婚率だけでなく、活動がうまくいかなかった時にどう関わってくれるのかを聞くべきです。順調な時の説明はどの相談所でもできます。大切なのは、申し込みが通らない時、仮交際が終わった時、気持ちが落ちた時に、どのように一緒に立て直すかです。
やめとけを入口に、相談所選びを賢くする
Re:Start Sapporoでは、結婚相談所への不安を否定しません。むしろ、疑問を持ったまま相談に来ていただいて構いません。料金は何に対する費用なのか。どこまで支援があるのか。合わない場合はどう考えるのか。こうしたことを入会前に確認する方が、活動は健全です。
「やめとけ」という言葉は、相談所を避ける理由にもなりますが、相談所を選ぶ目を持つきっかけにもなります。入会を急がせないか。メリットだけでなく限界も説明するか。本人の話を聞く前に型にはめないか。ここを見れば、自分に合う相談所かどうかはかなり分かります。
結婚相談所は、誰にでも万能な場所ではありません。しかし、結婚意思のある相手と出会い、迷いを整理し、生活に合う相手を探したい人には強い選択肢になります。大切なのは、批判に怯えることでも、広告を鵜呑みにすることでもありません。自分の婚活に必要な支援を見極めることです。
「やめとけ」という言葉の裏には、合わない相談所を選んだ人の痛みもあります。その痛みは軽く扱うべきではありません。だからこそ、入会前に話し、疑問を出し、合わない可能性まで確認することが必要です。納得して選んだ相談所であれば、婚活はただの消費ではなく、人生後半の関係を考える時間になります。
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参考資料
Pew Research Center|Remarriage in the U.S.
Laurenceau et al.|Intimacy as an interpersonal process
この記事を書いた人

茂野 健(Kenny.S)
Re:Start Sapporo 婚活カウンセラー
札幌の婚活市場、地域の生活感、写真とプロフィールの見せ方、そして相談者の気持ちの揺れを一緒に整理しながら、その方に合う婚活の進め方を考えています。
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