婚活で「都合のいい関係」になってしまうとき、本人は最初から軽く扱われたいと思っているわけではありません。むしろ、相手を大切にしたい、嫌われたくない、関係を壊したくないという気持ちが強いからこそ、境界線を引けなくなることがあります。
都合のいい関係は、弱さだけで起きるのではありません。関係の目的が曖昧なまま近づき、確認すべきことを後回しにし、相手の温度に合わせ続けた結果として起きます。婚活では、好きかどうかだけでなく、相手が結婚に向かう意思を持っているかを早い段階で見る必要があります。
目次
曖昧な関係は、最初は優しく見える
都合のいい関係は、最初からひどい扱いとして始まるとは限りません。連絡が来る。会えば楽しい。優しい言葉もある。だからこそ、本人は期待します。けれど、結婚の話になると濁される。将来の話を避けられる。こちらの不安を伝えると重いと言われる。そうした小さなズレが積み重なります。
関係が曖昧なまま進むと、相手に合わせる側だけが不安を抱えるようになります。会う日程も、連絡の頻度も、話題も相手の都合に合わせる。嫌われたくないから確認できない。確認できないから、さらに不安になる。この循環が、都合のいい関係を作ります。
大切なのは、相手を責める前に、自分がどこで境界線を曖昧にしているかを見ることです。
もちろん、相手の不誠実さが原因になることもあります。ただ、婚活で自分を守るためには、相手の態度だけに注目するのではなく、自分がどの段階で確認を避けたのかも見る必要があります。確認を避ける理由は、嫌われたくない、重いと思われたくない、次の相手がいないかもしれないという不安です。その不安を見ないまま関係を続けると、相手の都合に合わせる形が固定されてしまいます。
親密さと結婚意思は同じではない
婚活で難しいのは、親密になったからといって、相手が結婚を考えているとは限らないことです。会話が深い、身体的な距離が近い、頻繁に会う。これらは親密さのサインではありますが、結婚意思の証明ではありません。
親密性の研究では、自己開示と応答が関係の深まりに関わるとされています。しかし、婚活ではその深まりが結婚へ向かうものなのかを確認する必要があります。相手が自分の話を聞いてくれることと、将来を一緒に考えることは別です。
ここを混同すると、気持ちは近いのに関係の方向が違う状態になります。婚活では、好意の有無だけでなく、結婚に向かう意思と行動があるかを見ることが大切です。
結婚に向かう意思は、言葉だけではなく行動にも表れます。会う予定をきちんと立てるか。将来の話から逃げ続けないか。相手の不安に向き合うか。自分の生活や家族のことを少しずつ共有するか。曖昧な関係では、楽しい時間はあっても、こうした行動が積み上がりません。
境界線は、相手を拒絶するためではなく自分を守るためにある
境界線を引くことを冷たいと感じる方がいます。しかし、境界線は相手を拒絶するためのものではありません。自分が大切にしたい関係の形を示すためのものです。
たとえば、結婚を考えているなら、一定の時期に結婚観を話す。曖昧な関係が続くなら、自分はどうしたいのかを伝える。相手の都合だけで会う状態が続くなら、自分の予定や気持ちも大切にする。こうした境界線があるから、関係は対等になります。
境界線がないまま優しさだけで関係を続けると、自分の不安を飲み込み続けることになります。結婚は、我慢の量で決まるものではありません。話し合える関係かどうかが大切です。
境界線を伝える時は、相手を責める言い方でなくても構いません。「私は結婚を考えた関係を望んでいる」「曖昧なまま長く続けるのは不安になる」「次に会う時に、今後の進め方を少し話したい」。このように自分の希望として伝えるだけでも、関係の方向は見えやすくなります。
相談所は、関係の目的を曖昧にしにくい
結婚相談所が向いている人の中には、恋愛で関係が曖昧になりやすい方がいます。相談所では、最初から結婚を前提に活動している人同士が出会います。もちろん、それだけで全てがうまくいくわけではありませんが、関係の目的が見えやすいことは大きな違いです。
また、交際中に不安が出たとき、担当者に相談できることも助けになります。これは相手を監視するためではありません。自分が何を確認すべきか、どこまで待つべきか、どの違和感を重く見るべきかを整理するためです。
都合のいい関係になりやすい人に必要なのは、恋愛をやめることではありません。自分の気持ちを大切にしながら、結婚に向かう関係かどうかを確認する力です。境界線を持つことは、相手を疑うことではなく、自分の人生を軽く扱わないことです。
Re:Start Sapporoでは、交際中の不安を「気にしすぎ」と片づけません。相手の行動を見るべき場面なのか、自分の過去の不安が反応しているのか、確認の言葉をまだ持てていないのかを分けて考えます。都合のいい関係から抜けるには、強くなることより先に、自分の望む関係を言葉にすることが必要です。
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参考資料
Laurenceau et al.|Intimacy as an interpersonal process
Finkel et al.|Online Dating: A Critical Analysis
Tawkify|How does the process work?
この記事を書いた人

茂野 健(Kenny.S)
Re:Start Sapporo 婚活カウンセラー
札幌の婚活市場、地域の生活感、写真とプロフィールの見せ方、そして相談者の気持ちの揺れを一緒に整理しながら、その方に合う婚活の進め方を考えています。
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